『断捨離』や『ミニマリスト』といった言葉がすっかり定着し、本当に気に入ったものだけに囲まれて人生を過ごすライフスタイルが注目を集めています。
しかし、実際は大量のどうしようもないモノに囲まれて生活している人がほとんどではないでしょうか。究極にシンプルに生きるため、今回は「洋服」や「衣服」にテーマを絞って戦略的に洋服を購入する方法を考えていきたいと思います。
前提条件
人生には制約事項がある。それはお金と時間。
人の一生の可処分所得および可処分時間は限られている。だからこそ洋服は戦略的に購入する必要があると考えます。限られた予算の中、限られた時間に必要な洋服を無駄なく選択することを買い物工学と位置づけます。
洋服の方向性を決定する。
あの系統もこの系統もとなるといくらお金があっても、またいくら時間があっても着こなすことは難しいです。なので、自分がどんな系統の洋服を着るのか、または着ないのか取捨選択するところから決めていく必要があります。※参考までに私の場合は以下の項目を最重要項目にしています。
- 機能的(軽い、温かいなど)
- 定番。奇をてらう必要なし。(たまの飛び道具は許容)
戦略的に購入するための8つの金言
人気スタイリスト地曳いく子さんの記事
続いて、とても参考になる人気スタイリストの地曳いく子さんの記事(リンク)があったのでご紹介します。内容をかいつまむと以下の通りです。
①ボトム選びに時間とお金をかけるべし
- 30過ぎたらボトム選びに時間とお金をかけること。
②履きやすい靴でなく履き心地のいい靴を買うべし
- 靴はその人の好みや生活スタイルがわかります。だから靴からコーディネートを考える。
- 服を格上げしてくれる靴にはお金をかけていいんですよ。
③バリエーションを増やすのではなく、自分に似合う得意分野の定番服を買うべし
- ファストファッションのトップスを3枚買うより、毎日履ける高級なタイツを2枚買う方が幸福になり、素晴らしい履き心地を与えてくれる。
- バリエーションを増やすために買っていた服のお金は、本当に気に入った服にあてる。
- シンプルな方が気力もお金もセーブできる。
④「買い足し」ではなく「買い替え」をするべし
- 持っていないタイプや色の服を増やさず、持ってる定番を買替る。
- 定番のシャツやパンツなど2~3年を目安にアップデート。
⑤買っていい服は、「気分が上がる服」、「定番のアップデート」、「優秀なボトム」、「ワンシーズン90日の間に今着る服だけ」。
- 今着て楽しい服を着たほうがいい。買った服は週2、3回着る。靴も箱にしまわず毎日履く。
⑥買ってはいけない服は、「条件付きの服」および「冒険した差し色」。
- 結局落ち着くいつもの色に戻る。
⑦流行の取り入れ方は、上下どちらかだけにすること。
- どちらかはベーシックにする『ハーフハーフの法則』を守る。
⑧「何年」じゃなくて、「何回」着るか。10年かけて10回着る服なら今年10回着る方がいい。
この8つの言葉を指針にいれながら洋服を選定しましょう。
戦略的に購入するための実践ツール
最後に実践的なツールを用いながら、上記の指針を踏まえて洋服の購入戦略をねります。
①洋服マトリックス表
下のマトリックス表は横軸にシーズン、縦軸にTPOを指定しています。このマス目に自分の手持ちの洋服または購入したい洋服をプロットしていきます。
1シーズン毎に10着〜20着に収まるようにしましょう。
②ファッションレンタルサービスを使って効率的に得意服を探す
自分に似合う服や得意服がわからない場合、色々買って試すのは金銭的に辛いですので、ファッションレンタルサービスを使って短期間で決定してみるのもいいかと思います。
■サービス一覧(2016年8月現在)