11月、インドに7日間の旅行に行ってきました。旅程は南インドのケララ州に4日間、ガンジス川で有名な北インドのバラナシに3日間の滞在です。7日間と短い滞在ではありましたが、体調不良なりがちと言われるインド旅行で下痢や熱などの体調不良になることなく無事に日本に帰還できたので、体調不良を回避したテクニックをご紹介したいと思います。
想定読者
・しょうがなくインドに行かざる得ない人でかつ潔癖症なひと
・絶対に体調を壊したくない人
・現地のものを食べることより体調管理の方が優先な人
※バックパッカー的な旅が醍醐味になるインドにおいて、本テクニックは無粋な方法も含まれるので冒険心旺盛な方にはあまり向かない記事になります笑
なお、インドで体調不良の原因になると想定されるものを以下の前提にしています。
・生水などによる食あたり
・蚊や犬などを媒介にした病気
・大気汚染による体調不良
事前準備編
日本での事前準備から紹介します。
食あたり対策のための潔癖グッズを購入する
除菌シート
食事前に手を拭いたり、缶ジュースを買った時の飲み口を拭いたり、マルチに活躍する除菌シート。持ち運べるよう小さいサイズのものを買うことをオススメします。私は3パック持っていって2パック使いました。残りの1パックは帰国後にスーツケースなどの汚れ落としに使用しました。
手ぴかジェル
除菌シートだけで十分かもですが、念の為、手ピカジェルも用意し二重の対策をとりました。手ピカジェルは主に食事前と、お金を触ったあとに使っていました。お金ってめっちゃ汚いですからね。
スプーン
インドでは料理を手で食べる習慣もあるため、スプーンが用意されていないことがあります。(空港やホテルなど旅行客向けの施設内は普通にスプーンはありました。)また、スプーンがあったとしてもどんな水で洗っているか分からないので、怪しいと感じた場合、持参したスプーンを使います。私は100円ショップで使い捨てのスプーンを購入しました。
蚊などの虫対策グッズを購入する
虫除けスプレー
蚊を媒介してマラリアなどの病気に感染するリスクがあります。身体に吹き付けるだけでなく、ホテルの窓など蚊が侵入しそうな箇所にも吹き付けて対策していました。香取線香とかを持っていくのもありかもです。
大気汚染対策のためのグッズを購入する
マスク
インドの大気汚染は世界最高レベルです。喘息など気管支系が弱い人じゃなくてもマスクは必携です。「マスク付けてるのなんて日本人くらいでしょ」と思いきや現地のインド人もマスク付けてます。必須!
もしもに備えるグッズ
日本のミネラルウォーター
インドは露店が多くあり現地でも水の購入は可能ですが、いずれも個人商店的なものが多く、一部のお店では水道水をいれて再販しているケースがあるらしいです。。日本のコンビニのようなキレイで便利なお店はほぼありませんので、潔癖症の方は日本から購入して持っていくのをオススメします。私は4本ほど購入し預け荷物としてインドに持っていきました。(機内には持ちこめません)
非常食
宿周辺に売店があるとも限らないし、体調不良になってホテルを一歩も動けなくなるなんて可能性もあるので日本の食べ物を非常食として持っていくことをオススメします。私は6日目のホテルに含まれていたご飯がどうにも口にあわなかったのでこの非常食を朝食にすることができ助かりました。日持ちして、高カロリー、高栄養、食べやすいものがオススメです。
薬
胃薬、整腸剤、抗生物質を持参しました。インドに行く前に病院にいって「今度インドに行くんですよね」と話したら処方してもらえました。インドの病気はインドの薬が一番効くみたいですが、一応お守りとして持っていくのが安心かなと思います。
海外保険
どんなに対策しても病気になるときはなっちゃうのでその時のための保険は入っておきました。海外で病気になったときは、日本の健康保険は適用外です。海外旅行期間の保険に入りましょう。
オススメは海外旅行に鉄板のクレジットカード『年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するエポスカード』への入会です。海外旅行する人は説明不要の最強クレジットカードですので、持っていないかたは是非入会を。
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また、日本でちゃんと健康保険に入っていると、以下の支給申請も可能です。病気になった場合は慌てずに現地の病院にいき、必要な書類はすべて残しておくようにしましょう。
その他
トイレットペーパー
病気や怪我とは一切関係ないですが、インドは大きい方の用を足した場合に、手で拭く習慣があるところもあります。拭いた後にちゃんと手を洗えばいいかもしれませんが、潔癖症の方には耐え難いことかと思いますので日本の良質なトイレットペーパーを買って持っていくことをオススメします。ちなみに、私が泊まった中級クラスのホテルにはちゃんとトイレットペーパーはついていたので出番はなかったです。
現地編
上記のものを日本で用意が完了したら、次はインドでの過ごし方のテクニックをご紹介します。
レストランやホテルで出された水は飲まない
インドの水道水は、「水源の汚染」「水道設備の不十分さ」「水道管の老朽化」等の理由により、人が飲めるレベルではなく、大腸菌や化学物質が多く含まれている可能性が高いと言われています。
現地のインド人すら水道水は飲みません。レストランやホテルで出される水は煮沸済みや減菌フィルター処理をされていることが多いようですが、本当に煮沸処理されているか確認とれないこともあるので、決して飲まないようにしましょう。ミネラルウォーターを持参してそれを飲むようにします。
水以外の飲み物も氷が入っていたら飲まない
水と同様に氷も口にしないようにします。マクドナルドでコーラを頼んだらコーラの中に氷が入っていました。マクドナルドだし大丈夫かなーと思ったものの、絶対おなかを壊したくない!と思い(笑)、缶のコーラを購入しなおしました。お店ではホットの飲み物を頼むのがアンパイですね。
生野菜や生果物等とにかく生のものは食べない
生野菜や生フルーツも水道水で洗ってそのままだされている可能性があります。果物は美味しそうではありますが、そこは我慢して手を付けないようにしましょう。バナナみたいに皮に包まれている果物は食べました。
屋台等では食べない
インド旅行の楽しみの一つが屋台でローカル料理を安く食すことだと思いますが、潔癖インド旅行では、その楽しみは捨て去ります(笑)。
美味しそうな匂いの揚げ物や、ラッシーなど食べたいものは沢山ありましたが、西葛西(インド料理屋がおおい東京江戸川区の街のこと)にいけばいつでも本格的なインド料理が食べられると思い、諦めました。
バラナシはちゃんとしたレストランをあまり見つけられなかったので、マクドナルドとかKFCで食べるほど徹底していました笑。そんな旅行は楽しいのかと怒られそうですが・・・
スプーンは持参したものを使う
野菜等同様に水道水で洗ったスプーンが出されている可能性もあるので、レストランではマイスプーンを使うようにしてました。
歯磨きはミネラルウォーター
飲み物には気をつけてたんだが、シャワーの水でお腹を壊した・・・なんて話をよく聞くインド。私はシャワーは普通に浴びていましたが(もちろん口の中に入らないように十分配慮して)、歯磨きはミネラルウォーターを使いました。口をゆすぐのも、歯ブラシを洗うのもミネラルウォーターです。
長ズボン・長袖着用。靴はサンダルよりスニーカーの方がいいかも。
蚊対策はスプレーだけでなく、肌をあまり露出させないことが重要だと思います。11月は乾季で過ごしやすい時期でしたが、それ以外の時期でも、虫刺され対策に薄い生地の長ズボン、長袖着用をオススメします。あと、サンダルで旅行したのですが、街はホコリや牛の糞など道路の衛生状況がよくなかったのでスニーカーの方がよかったかなと思いました。
移動は必ずタクシーを使い、外に出るときはマスクを着用する
インドは大気汚染が本当にひどかったです。
近年で最悪レベルの大気汚染、学校や航空便にも影響 インド首都
そして道路はうんこだらけ。砂埃が舞ってるんですが、あれ絶対路上のうんこが乾燥したものも含まれています。マスクを使うのはマストで、極力窓がついている車で市内を移動することをオススメします。
また、インドの道路は交通マナーがゼロで、逆走する車、暴走する車、クラクションならしまくる車のオンパレードで、路上を安心して歩くことができません。また、野犬や野牛もいっぱいいて動物経由で何かしらの菌に感染する可能性もあるので、生身の身体で道を歩くことは極力控えたほうがいいです。
インドでタクシーを捕まえるならUBERがオススメです。タクシー代の交渉も不要だし、安心して乗ることができます。
UBERの相場は、バラナシ市内の2kmくらいの移動が100ルピー(160円くらい)、市内から空港までの移動で500ルピー(800円くらい)でした。
おまけ:バラナシの潔癖症向けオススメレストラン
ローカル感満載のご飯屋さんが多いバラナシですが、欧米スタイルなお店もありましたのでご紹介しておきます。その名も「The 3rd Floor Bar Stock Exchange」。週末などにはクラブにもなるそうです。
写真はTripAdvisorから引用。
お酒も飲めます。音楽も楽しめて、客層もインドのイケイケな感じの若者が多かったです。また店名のStock Exchangeのとおり、お酒の値段が株価のように変動します。私はハイネケンを2杯頼んだのですが、1杯目が450ルピーで2杯目が500ルピーでした。なお、カクテルは150ルピーくらいだったので、ビールは比較的割高なのかもしれません。
The 3rd Floor Bar Stock Exchangeで食した食べ物と、ハイネケンの写真。右側にある生野菜っぽいものは残しました笑
このお店の周りはおしゃれなお店が多かったです。↓のお店は入ってはいませんが外観おしゃれでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どうしても病気になれない理由があったので出来る限りの対策を取りました。一応、体調を崩すことなく無傷で帰国することができたので有効な手段ではないかと思っています。
インドに行く機会があり、絶対に体調は壊したくないってひとは参考にしてください。